Goro-Sakamoto’s world

坂本吾郎(Goro)が語る。自分の考えをストックし、アウトプットしていきたい。でも考え方は変わるものなので、その時々の思考が常に最新とは限らない。

釜山の観光地

釜山は大阪!?からの続き

 

釜山って大阪なの?という疑問が解けないまま。例えば、日本の関西弁の混じったドラマや映画が韓国語に翻訳されるとき、関西弁は釜山弁で表現されることがあるとかないとか。釜山の人はどこでも釜山スタンダードを貫こうとする、という意味で気質が大阪人そっくり、ということが言えるという話を聞いたことがある。

 

もちろん、自分は韓国ができないし、住んだこともないので、本当かどうかは知らないので、詳しい人は教えてください。そして、鵜呑みにせずにご自身で判断してくださいまし。

 

さて

 

甘川文化村

BIFF広場にほど近いチャガルチ駅からタクシーで15分ほどかけ、韓国のマチュピチュと言われる「甘川文化村」に向かった。マチュピチュっていったことないけど、流石に言いすぎちゃうかな。

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とはいえ、民家の屋根や壁などがカラフルに彩られていて、細い路地に萌える私にとってはなかなかいい場所だと感じた。写真が映える。もえ!

 

入口と思しき場所に降ろされると、いかにも観光地仕様の案内マップ 、土産屋などが目に入る。少人数の女性の旅行者が多いようだ。日本人や西洋系の旅行者もちらほらいるが、意外にも韓国人が多い。 韓国風の伝統衣装にコスプレしている人もいる。

 

韓国人(?)と思われる女性グループがキャラクターの綿菓子を持って歩く姿がかわいかったので、 カメラを向けたら笑顔で応じてくれた。なにやら英語で話していたのでどこからかと聞くとニューヨークから来たアメリカ人だった。アジア人と決めつけ、一瞬でも人を外見で判断してしまった自分を恥じたい。


いたるところにあるフォトスポットでは撮影のために長蛇の列ができているところもあった。皆、いい写真が撮りたくてここに来たのだから、多少の待ち時間は気にならないのだろう。SNSに溢れるいい写真の裏には、撮影者のたゆまぬ努力があることを改めて思い知った。

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民家の間の細い路地や階段を歩くのも雰囲気があっていい。全体的に坂を利用した作りになっていて、村全体がアートに仕上がってい る。ここで疑問が浮かぶのだが、全体のコンセプトを考えて統一的 にデザインを担当する人のがいるのだろうか、 どのようにしてアートの街に変わっていったのか、とても興味深い観光地づくりだ。

 

ヒンヨウル文化村

甘川文化村から、タクシーで15分ほどのところにあるもう一つのスポット「ヒンヨウル文化村」に行ってみた。 甘川がマチュピチュならば、ヒンヨウルはサントリーニ島と言われているのだとか。

 

ヒンヨウル文化村は、海岸沿いの斜面に立つ民家 や通路を散策していくスタイルで、出店や土産売り場もあまりない 。特に観光地化された印象はなく、訪問者もそれほど多くはなかったので、ゆっくり歩いて過ごすのが好きならこちらもおススメであ る。道沿いにひたすら歩くと、是非とも恋人といきたいトンネルがあった。

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中の手形に手を添えて固い愛を誓うのだろうか、 私には縁のない話だ。海岸沿いの直線は、散策もいいし、ランニングコー スとしても魅力的だ。

 

チャガルチ市場
改めて南浦洞エリアに戻り、夜ご飯をチャガルチ市場で食べること にした。食事までの時間は、市場のそばの港でゆったりと海を眺め ながら休憩した。対岸の斜面に民家が立ち並ぶ景色は、どことなく神戸にいるような雰囲気を感じた。

 

ここは、釜山を代表する水産市場で、 規模が大きい。市場の建物の外には、屋台や海産物レストランが軒を連ね、必死に客引きをしている。

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市場の2階も食事スペースにな っているので、今回はここで食べることにした。市場での食事の仕方であるが、1階で食べたい魚や貝類などを選ん で、2階で食すというスタイル。

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しかし、食材にそれほどこだわり がない場合、店の人との交渉が苦手な場合は、最初から2階に座っ てセットで注文することもできる。1階ではどこも必死に客引きをしてくるが、客からみたらどこでタコや鯛の刺身を注文しても別に 変わらないので、客引きされると少々しんどい。ただ、もし次に行 く機会があれば、店の人と価格交渉などもしながら食材を選んで食 べることにもチャレンジしたい。

 

終わり

 

By Goro

 

釜山は大阪!?

今度は釜山だ。

 

九州からは超近い。歴史も地理も深い関係がある。有田焼の生みの親である李参平は釜山港から連れてこられたとか、朝鮮出兵の拠点となった名護屋城唐津)とか。

 

歴史認識とか日韓関係は別として、関係が深いのは事実。こうしたゆかりを訪ね歩くのも旅の楽しみ方の一つだろう。

 

最初に断っておくが、今回は歴史とかそんなことは抜きに、あくまで代表的なところを時間が許す限り歩く、というシンプルな旅だ。はじめての土地なのだ。

 

出張の合間でもあるのだ。許せ。

 

金海国際空港

空港に到着後、イミグレを通過する際、韓国人の利用が多く日 本人が少ないため、外国人レーンの方が空いていた。珍しい。また、着陸から出口までの動線 が短く、初心者でも迷うこともなさそうだ。両替は現地で行い、ひ とまず1万円程度(約11万ウォン)を入手。

 

市内までの移動
ホテルは、釜山随一の繁華街でもある西面エリアに取った。空港か ら西面までは、電車での移動とした。理由は安いからに他ならない 。空港直結の駅(軽電鉄の空港駅)から、 3駅のササン駅でメトロ2号線に乗り換える。そこから西面駅まで は直行だ。乗り換え時に多少歩くことはあるものの、 時間に正確なこと、何より安いことから、急ぎでなければ電車の利 用をおすすめしたい(軽電鉄とメトロはそれぞれ1400krwな ので、合わせて250円程度)。券売機は、日本語の案内( 表示や音声)もあるので安心だ。ちなみに、タクシーだと2000 0krw程度、バスは6000krwとなっている。

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夜の西面エリアを散策
まずはホテルにチェックインし、レストランを探して、随一の繁華 街「西面」エリアを歩いてみた。中心部は、新宿や道頓堀の賑わい を思い起こさせる(規模的にはもう少し小さいかもしれないが。。 。)。

 

特にあてもなく、街並みを眺めながら店が集まっているエリアに向かっていくと、ロジ裏というか横丁というか、とにかく細い小道が目についたので吸い込まれるように進んでいく。小道を抜ければ今度は屋台街に着いた。小汚い路地裏、街の日常の風景など、ちょっとしたアジア感(偏った個人的アジア感かもしれ ないが)が釜山でも味わえるというのは面白い。

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とりあえず、ある程度人で賑わっている焼き肉レストランで、韓国スタイルの焼肉(サムギョプサル)を食す。店のおばちゃんが丁寧 に焼いて、「にんにくだれをつけて野菜に巻いて食べなさい」と韓国語と身振りで促す。

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なんと、食べ方まで指導してくれるのだ。 旅行者にとっては、この余計なお世話が非常にありがたいし、旅に一つのスパイスを加えることになる。うまい。

 

南浦洞エリア散策
釜山で西面の次に訪れるべき場所といえば、南浦洞。西面からメト ロ1号線で南浦まで移動(8駅)し、あとは徒歩で散策だ。

 

最初、 西面駅で地下鉄に乗る際、反対方向の乗り場に来てしまい、 さっそく迷う事になった。看板などによる親切な案内が足りていな い印象がある。

 

しかし、迷ったら人に聞く、 これが旅の基本だろう。

 

通りすがりの韓国人の若い女性に「 日本語で」聞いてみたら、言葉は理解していないが、迷っていることは理解して親切に教えてくれた。意外にも日本人に優しい釜山の人。しかし、案内された場所は誤った乗り場だった。 結果はともかく、知らないなりに旅行者に対して役に立とうとしてくれたその気持ちだけは評価したい。

 

ちなみに、同じように乗り場 がわからずに迷っていた日本人女性の2人組旅行者がいたので、 我々が特別に旅行音痴というわけではなく、やはり案内表示に問題があったということを確信し、安堵した。

 

龍頭山公園
さて、南浦に着くと、両側にインターナショナルブランドのアパレ ルショップが立ち並ぶ洗練された大きな通りを抜け、龍頭山公園に向かう。豊臣秀吉による朝鮮出兵の際に活躍した李氏朝鮮の将軍である「李舜臣」が玄界灘を睨み、 後ろに釜山タワーがそびえたつ。

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公園全体が少し小高い丘になって いるが、エレベーターが設置されているので安心だ。


その後、ファッションやコスメショップが立ち並ぶストリートを歩きながら、試しにコスメショップにも入って、妻への土産として化粧水を買った。

 

画像を見せたら「あるよ!」とドヤ顔で案内してくれる。店員さんの日本語は、それは流暢なものだった。「 日本では値段が倍するよ」だそうだ。

 

 

化粧品のことなど何もわからな いが、女性は嬉しいに違いない。

 

BIFF広場
次に向かうのはBIFF広場。最初に説明がないとわかりにくいだ ろうから補足しておくと、BIFF:Busan International Film Festivalの略で、かつて映画祭のメイン会場となっていた ことから、BIFF広場と名付けられているそうだ。

 

映画祭に参加 した監督らの手形が路面に埋め込まれていて、我らの(?) 北野たけし監督の手形もあった。

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ここに到着すると、まず目に入るのはたくさんの屋台。ネットでオ ススメされていた「ホットク」という韓国のお菓子を買って食べて みた。餅を油で揚げ、ふっくらドーナツのよう。ピーナッツや芋、 タネなどの乾燥チップが散りばめられているので、さくさく食感と 程よい甘みで、小腹が空いた時の食べ歩きのおやつに最適だ。 美味しい。やはり日本人旅行者が多いからだろう、日本語の接客が できるので、買い物には全く問題ない。

 

国際市場

次に、国際市場と言われる場所に行ってみた。この市場の入口がど こにあり、どこに向かっているのかはよくわからないが、等間隔に間仕切りされたたくさんのお店が所狭しと並ぶ。

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誰が買うのだろう とも思うが、電気屋、工具屋、服屋(古着)と、なんでもありだ。 ただ、特に服に関してはそれほどいいものを置いているという印象は受けなかった。 旅好きの日本人にはちょっと物足りないかもしれない。もちろん、 安くて掘り出し物があるのかもしれないので、一度は見て回って欲 しいスポットではある。ゆっくり時間が取れるならもう少し見てみ たいと思う。

 

釜山の観光地に続く

時間なんて守らなくていい

時間を守るのは社会人として当たり前

 

この、一般的に正しいと言われている考え方に対して理屈として反論するのは難しいんだけど、色々と言いたいことがあるんだ。

 

窓口業務やシフトでの交代、時給で働くパートタイムの方々は別として、デスクワークや外回りの営業など、ある程度は自分自身のタイムマネジメントで仕事ができる職種の人は、社内規則がどうとか別として、チャイムが鳴った時に席についていないとダメな合理的な理由があるのか。

 

ないよね?

 

ある?

 

公務員でも、窓口業務ではない事業を担当する部署も多く、5時までデスクに座っていたら給料が増えて一生安泰、なんていう時代が本当にあったかどうかは知らないが、今はそんな時代じゃない。

 

もし、そういう時代があったのだとして、「公務員はいい身分なんだから、県民市民に対して目立たないように、せめて始業の時間だけは守っとこう」とか、そういう発想がかつてあったのだとすれば、言ってる意味だけはわかる気もするが、そんな時代もやりがいのない仕事も糞食らえだ。そして評価には、成果主義的な考え方も導入されているはずだ。

 

働き方改革って何?

きっかり時間を守って残業代を減らすこと?

それとも、豊かな人生を実現するための概念的なもの?

 

きっと後者であるはずだ。

もう、この言葉意味がないから嫌いだが。。

 

韓国では、昼休みは12時からだが、ランチは早めに出るのが普通だと言う。

 

うん、それで何が悪いの?ムスリムの人たちは金曜礼拝で早く帰ったり、ラマダンの時期は昼から仕事しなかったり、ゆったりと仕事しているよう。

 

当たり前だよね。自分の人生だもの、自分の好きなようにやるでしょ。

 

自分の仕事を自分で管理するんだから、なんで人から時間を守れとかって言われなければならないの?

 

もし、昼休みから戻るのがいつも5分くらい遅い人がいたとして(私のことだが。。。)、それがどうしたと言うの?

 

機械みたいに時間通りに席に着いて何も生み出さないより、人間らしくて俺はそっちの方が好きなんだが。

 

別に時間を守るなというつもりはない。

 

しかし、始業の時間を守ることに対する積極的な価値が見出せないと言っているのだ。そして、むしろ少しくらい遅れてルーズにしている人間の方が人間らしくて好きだと言っているだけだ。ミーティングに遅れるのとは違う。

 

とある上司は、「遅れてくることで評価が下がることになったら損するから、そうならないために言わせてもらった」なのだそうだ。

 

余計なお世話だし、そもそも、この3分か5分が評価云々となんの関係があるというのか。こんなことで評価をする人間の価値観が知れないし、それならいくつか言わせてもらおう。

 

●タバコが吸う人は、1日に何回か抜ける。一回あたり10分くらいはかかるだろ。皆まで言わないが、これをなくすことの是非はともかく、そう言う現実がある中で、なぜ、「チャイムが鳴った時に席にいること」が大切なのかが理解できないのだ。

 

●また、もしこれ(始業時に着席)を突き詰めると、5時半になったら5分経過するたびに、「はよ帰れ、又は残業代みっちりつけなさい」と言う指導があるべきなのにそんなことはない。

 

●もちろん、30分くらい残って仕事したからっていちいち残業代を請求することもない。そして、出張の際には、飛行機の中でレポートを作ったりもしている。

 

つまり、日本人は「初めはちゃんとやれ、あとは知らん」ということを平然と今でも疑いなく人に強要しているということではないか。

 

日本の労働時間あたりの生産性が低いってみんなわかってると思うけど、こんなくだらないルールだのなんだのを維持することにコストをかけることで、生産性を落としていることに気がつかないのだろうか。

 

本当にこういう意味のないルールを守れと部下に対して指導したいのであれば、喫煙者の途中離席、席に着いていて何もしていない人、終業5分経過時の残業代の支給の徹底、もしくは、定時と同時に帰ることを率先行動で示すこと、などを全て検討した上で、合理的な理由を示して指導してほしい。

 

単にルールだから、というのはとうの昔に通用しないし、国際的に見て奇妙な日本人の習慣と言わざるを得ない。

 

意味のないことは意味がないからやらない、という判断ができない日本人が多すぎると思うのだ。

 

あ、「日本人」と一般化するつもりはないけど、そういう頭の悪い古い人がまだまだ組織に意思決定層に多数いるという事実を言っているまで。

 

残念だ。

くどくどと愚痴を言ってすまん。

 

By Goro

上海は、台北やソウルと比べて魅力がないのか

仕事半分で上海に渡航した。

 

上海は、仕事柄時々行く機会がある。だが、仕事で行くとなかなか観光地を巡ったり、ゆっくりお買い物したりという時間が普通は取れない。

 

今回は夕方からの用事だ。飛行機は昼過ぎに到着。それなら観光地の一つや二つは行けそうだ。

 

その前に、上海ってどんな街だ?

 

Wikipediaによると

中国の商業・金融・工業・交通などの中心地。強力な世界都市であり、アメリカのシンクタンクが2017年に発表した総合的な世界都市ランキングにおいて、世界9位と評価された。2012年6月時点の常住人口は2,400万人を超え、市内総生産は2兆3,560億元(約45兆円)である。中華人民共和国国務院により国家中心都市の一つに指定されている。

 

とのこと。

多分、東京には敵わないが、とにかく大都会だということは間違いない。

 

そんな上海、ど定番の観光地でもまだ行っていない場所に行こう。

 

田子坊

 

たこぼう。でんしぼう?

 

まあ、読み方は好きなようにどうぞ。

そう、今回はタコ坊主に行ってきた。

 

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入り口。ここから、狭い路地の両側に所狭しとお洒落な店が立ち並ぶ。ファッションから小物、食べ物やカフェからビールまで、どれくらいの広さがあるのかはよくわからないが、少し散策してみた。

 

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あまり写真を撮らなかったが、街並みはみていて飽きない。歩くだけで雰囲気もいい、楽しい。

 

そんな中、ある靴屋が目に入った。

 

前に台湾でカポエイラの団体に参加したとき、みんな履いていた靴のブランド、feiyueだ。

 

漢字で書けば、飛躍。

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太極拳功夫のための靴だとかで、1920年代に上海で産声をあげた。今はフランスのフレイバーがプラスされ、より、インターナショナルに展開するようなブランドとして進化しているという。

 

ベーシックな奴は、シンプルで可愛い。普段ばきでも行けそうだ。もちろん、カポエイラにも使える。これは買いだ。しかも安い。

feiyue-shoes.com

 

買った後に気づいたが、この店、このエリアだけに4件も5件もある。少しずつコンセプトや品揃えが違うのか、そかまで確認はしていないが、とにかく流行っているということだろう。

 

日本で言えば、オニツカタイガーくらいの勢いかな。

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ね、可愛いでしょ?

 

 

買い物は五分で済ませ、あとは、昼間っからビールでも飲むことにした。夕方から仕事、といっても、会食だ。ちょっとくらいビール飲んでも誰も咎めるものはいない。

 

ということで、ハッピーアワーのビールを何杯かかっくらい、たこぼうの小道を通り行くヒューマンウォッチングをすることにした。

 

本当は、南京西路の駅近くにある、スターバックス リザーブ ロースタリー シャンハイにも行きたかった。世界に5店舗しかないコンセプトのスタバのうちの一つらしい。コーヒーを飲まなくても、見学だけでもしておきたかった。

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www.google.co.jp

 

だが、タコ坊主(田子坊)で飲んだビールがいけなかった。時間がなくなった上に、行動することに対してレイジーな気持ちになってしまったのだ。

 

酒は人をダメにする。酒で失敗する奴はダメな奴。

 

行こうと思ったところにも行かずに、夜の会食を済ませ、短い一泊二日の上海の旅は幕を閉じらことになった。

 

まあ、今回感じたことは、上海って、何するというイメージがあまり湧かない、特に韓国や台湾と比べた時に、アウトバウンドでの旅行の目的地としてはなかなか人気がないようにも思っていた。

 

東京に負けないくらいの都会だし(つまり東京でいいやん、という意味)、グルメも飛び抜けてないし、リゾート地でもない。言葉の壁も気になるし、反日国家だし(韓国もか)、うーん、なんとなくグルメの女子旅で人気な台湾韓国には魅力が劣るのではないか。

 

などと漠然と思っていたが、まだみたことはない魅力があるし、行ったら行ったで楽しいスポットはある。行く前に興味がないから、と知ることさえも拒否していては、なんらかのチャンスがあったとしてた見落としてしまう。

 

まあ、上海に行け、とまでは言わないが、都会と伝統の入り混じったカオスの街、アジアティック上海、ということで、一回行ったくらいではわからない魅力がまだまだ眠っているのだということを確信した。

 

超短い旅だった。

今度はスタバを見て、また違うエリアを散策したい。

一筆書きの美学

今飛行機の中。

 


最近は国際政治の本ばかり読んで、勉強会のホスト役も終えたので、次は何を読もうかと自宅の本棚を物色し、上海までのお伴を探していた。

 
うーん。最近、図書館で借りて読むことが多いから、あまり本棚は充実していない。司馬遼太郎にするか?それともドストエフスキーか?

 
いや。長すぎてのめり込んだらこれから数ヶ月、こればかり読まなければならなくなる。

 
さくっと読めるような小説がいい。と思って手に取ったのが、ジェームズ・P・ホーガンの「星を継ぐもの」どいうSF小説だった。

 

意気揚々と飛行機に乗り込んで読み始めたが、まだイントロの部分で何が起こっているのか状況が全くわからない。どこにいるのかもわからない。


そうこうしている間に、強烈な睡魔に襲われ、うとうととしばらく眠りに落ちた。

 
目が覚めて読書を再開するも、やっぱりあんまり集中して読めないし、状況がわからない中で、この小説に対する好奇心があまり湧いてこない。


ちょっと休憩して文字を書くことにし、書いている内容がこれ(この記事)だ。


さて、大変な前置きの長さだったが、これからどこに行き着くのかはまだ決まっていない。

 
一筆書きの実験でもある。

 
何も考えずに筆をとったときに、いったいどのような結末に行き着くのか、自分でもわからないが、何かの意志に導かれて、どんな記事が書けるのか、それを見てみるのも面白いだろう。

 
ブログを書くとき、ネタを探して、有益な情報や「落ち」ばかりを意識していると、なかなか書けない時が多い。話をまとめてから取り掛かるのは難しい。

 
そんなときにオススメなのが、とりあえず書き始めるということ。その先にどんな展開が待っているのか、書きながら試すのだ。

 
そうすると、何故か不思議と筆が進むのだ。リアルタイムの思考が文字にそのまま現れる、無計画だが生きた文章とでもいうべきか、その内容が面白いかどうかは別問題にしても、とにかく、いろんな想いやアイデアが浮かんでは消えていき、そのギリギリ消えかかる前に文字を繋いで行くことで、一つのストーリーが出来上がるという危うい作業を続けている感覚だ。

 
ここで一瞬でも筆を止めると、おそらく続かない。だから一気に書き上げる。

 

ここまで来るのに5分くらいはかかったかもしれない。だが、だったの五分だ。この記事に情報的な価値があるかと問われると、自分で判断することはできない。

 
しかし、もしこれを読んで共感してくれる方、試してみようと思われた方、が現れたとしたら、この試みには一定の価値を持ったということが言えるのではないか。

 
それより何より、文字を書くことにそのものは、自分を表現することに他ならないし、それをアウトプットと呼ぶのだとすれば、そのこと自体が未来を改善していくための一つの行動であると言っても過言ではなかろう。 


インプットをし、アウトプットをする。その結果を見直して改善して次につなげる、この作業の繰り返しで人は成長するのだろうし、そうやって情報の価値も上がっていくというものだ。そして、今日の情報に価値がなくても次の行動につながって、そのときに意味あるアウトプットができるようになるのであれば、やはり、今日の行動には意味があった、ということになるのではないか。 


それがいつになるのか、どのようなものになるのかはわからないが、スティーブ・ジョブズ風に言えば、

 

The dots will somehow connect in the future.

 


といったところか。

 


それを期待して、今日は筆を置く。

ここまで来るのに、約10分。

 

by Goro

勉強会は参加せずに主催せよ

先日、国際問題(米中対立、日本外交、安全保障)に関する勉強会を主催した。

 

研究者を招いて講演会を行なったのだ。

 

 

講師は東京から、開催地は九州の田舎県。

 

交通費や謝金を捻出するためには、ワンコイン(500円)の参加費だと200人を集めなければならない。

 

しかし、会社や自治体からの後援もないアフターファイブの趣味的な活動で200人を集めるのは現実的ではないし、そもそもの目的とも少し違う。

 

だいたい30人くらいでインタラクティブにやりたい。

 

交通費の捻出は無理だ。なんらかの団体に協賛でお金をもらうか、いや、実績もない活動ではそれも難しいし、自分の趣味にお金をもらって口出しまでされては困る。

 

ならばついでに九州に来る機会があれば、その足で田舎県まで足を運んでもらって、交通費を最低限に抑えるのだ。そしてワンコインでペイできる規模でやる。

 

そして、そのついでの機会が本当に訪れた。講師にはあらかじめ打診して、そのような機会をお互いに虎視眈眈と狙っていたので、たまたま福岡に来るついでに足を伸ばしてもらうことができた。

 

講師とは、ちょっと縁があって知り合った方で、好意的に引き受けてくれた。研究者として、情報発信をしていくことも一つの使命という認識でもあるようだ。

 

謝金は払えない(そのことは了承済みだ)が、電車の移動費と一泊の宿泊費、それと打ち上げの飯代だけだ。

 

よし、やろう。

 

それでSNSや会社の掲示板、自治体、大学、高校、民間団体などへの周知を行なった。仲間内だけではない一般の参加を期待して、幅広く呼びかけた。つもりだった。しかし、今時、facebookでも隅々までは届けられない、みてない人も多いのだ。

 

そしてこういう分野は、関心のある方はあるが、ない人は本当にないみたい。

 

結果、集まったのは30人程度。関心あるけど知らなかったどいう人もいたかもしれないが、まあちょうどいい。学校のクラスをイメージすれば、そのちょうどよさはわかるだろう。

 

まずは主催者として、冒頭のあいさつを行なった。

 

勉強会のチラシ作りから会場の確保から、周知まで、ほぼ1人で行ってきたが、それよりなにより、冒頭の挨拶に命をかけてやってきた。

 

なぜなら、運営は誰でもできる仕事。顔を出さなくてもできる。しかし、発言の機会は自分の主張を乗せられる。

 

主催して講師にバトンタッチするだけではなく、せっかくテーマ設定をして主催するのであれば、ホストとしての考えを伝え、課題提起をするべきだ。

 

開催趣旨だけでなく、一つのセッションとして参加者に情報を提供し、考えてもらう機会とする。そのために、国際政治関連の本を4冊くらい読み漁って、何をいうかを勉強して練ってきた。

 

講師の話を期待して集まった参加者を退屈させないため、長くなりすぎず、主催者としての認識を示すことが大切だ、と考えたわけだ。

 

結果、冒頭の挨拶から大変素晴らしい発言だった、ファシリテーターとしての役割を果たした、などとのコメントをいただき、やって本当に良かったと思えた。

 

何が言いたいのかというと、

 

自ら行動する事で、自分でやらざるを得ない環境に自分を追い込み、それによって新たな経験をする。その結果として、人になんらかの影響を与えることができるのであれば、その行動は意味を成す、ということ。

 

つまり、

「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」

 

というリクルートの社訓を実践するということだ。 

 

勉強会に参加して知識を得るだけか、主催して課題提起までやるか、この違いは結構大きい気がする。

 

By Goro

メロス島の対話 その2

無駄な抵抗はやめて奴隷になれば、生き延びることができるし、我々はお前達を使って利益が得られる。つまりWINWINの関係だ、と詰め寄るアテナイ側を必死に説得しようと試みるメロス側のやり取り。

 

その1からの続き。

 

メロス

われらは敵ではなく、中立を維持したい。

 

アテナイ

諸君から憎悪を買っても、われらはさしたる痛痒を感じないが、 逆に諸君からの好意がわれらの弱体を意味すると属領諸国に思われ てはそれこそ迷惑、憎悪されてこそ、 強力な支配者としての示しがつく。

 

メロス

数多い中立諸国はメロスの例を見るや、 明日は我が身と思うことから、諸君は彼ら全部を相手に争うことになろう。

 

アテナイ

いな。 恐るべきは、いまだに支配に服していない島住民、 それからすでに服してはいるが、 支配者の要求に不満をとがらせているものたちだ。なぜなら、 誰よりもこれらのものは短慮な計画にとりつかれやすく、 明々白々たる破滅の淵におのれを立たせ、われらをも立たせよう、 とするからだ。

 

メロス

今なお自由を保持するものが奴隷化を拒み、 必死の抵抗を尽くすのは当然のこと、 然もなくば見さげはてた卑劣さ、卑怯さとさげすまれよう。

 

アテナイ

いや、諸君は今、圧倒的な強者を前にして、 鉾を収め身を全うすべき判断の場に立っておられるのだ。

 

メロス

われらにとって、 今降伏することは絶望を目白するに等しい、 だが戦えば戦っている間だけでも勝ち抜く希望が残されている。

 

アテナイ

希望とは死地の慰め。諸君は微力、 機会は一度しかないのだから、 そのような愚かな目にあおうとせぬがよい。また、 人間として取りうる手段にすがれば助かるものを、 困窮の果てついに眼に見えるものに希望をつなぎきれず、神託、 予言、 その他同様の希望によって人を滅ぼすもろもろの眼に見えぬものを 頼りにすべきでない。

 

メロス

われらは罪なきもの、 敵こそ正義に反するものであれば、 神明のはからいの欠くるところなきを信じ、 軍兵の不足はラダケイモンとの同盟が補いうると信じている。

 

アテナイ

 利益とは安全の上に立ち、正義、 名誉とは危険を冒してかち得られるもの。だが危険こそ、 概してラケダイモン人ができうるかぎり避けようとするものだ。

 

メロス

 その危険でも、われらのためとあれば、 すすんでかれらは冒し、 他のだれよりもわれらの信頼にこたえようとするにちがいない。 

 

アテナイ

援助を求める側がいくら忠誠を示しても、 相手を盟約履行の絆で縛ることにはなるまい。危機に立つ人間が最も警戒すべきは、 安易な名誉感にうったえることだ。往々にして人間は、 行き着く先がよく見えておりながら、 廉恥とやらいう耳ざわりのよい言葉の暗示にかかり、 ただ言葉だけの罠にかかってみすみす足をとられ、 自分から好んで、いやしようもない惨禍に身を投ずる。最大の国が寛大な条件で降伏を呼びかけているとき、 これに従うことをなんら不名誉と恥じる要はない。 相手が互角ならば退かず、 強ければ相手の意を尊重し、弱ければ寛容に接する、 という柔軟な態度を保てば、繁栄はまず間違いない。

 

メロス

 われらの考えは最初に述べたとおり、700年の歴史をもつこの国から、 一刻たりと自由を剥奪する意志はない。 神明のはからいとラケダイモン人の加勢のあらんことを頼みに、 国運安泰に力をつくしたい。

 

アテナイ

 ラケダイモン人や、 うんや希望を信じて何もかも賭けて疑わぬとあれば、 何もかも失ってしまうのもやむをえまい。

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こうして協議は終わり、アテナイに攻められたメロスにラケダイモンの加勢は来なかった。ついに降伏したメロスの成人男性は全員死刑になり、女子供は奴隷にされた。

 

 

戦争反対、自衛隊違憲、と声高に太鼓叩いて騒ぐだけで国民の安全が守れるのか、ということを改めて考えさせられる白熱のやり取りだ。

 

理想論だけでは国益は守れないので、パワー関係のリアリズムを踏まえた現実的な議論が必要なんだな。

 

世界は、正義が勝つ、という風にはできていない不条理だらけということなのかもしれない。

 

By Goro