Goro-Sakamoto’s world

坂本吾郎(Goro)が語る。自分の考えをストックし、アウトプットしていきたい。でも考え方は変わるものなので、その時々の思考が常に最新とは限らない。

国際

抑止力

「先輩、抑止力とは何ですか?一発うてばもう終わりでしょう。ならば核兵器5発も1000発も同じでは。たくさん持つことに何の意味があるというのでしょうか。」 それに対して先輩はこう答える。 「抑止力とは、一発でも撃ってみろ、報復として敵の戦力を徹底的…

マレーシア帰りに日本を思う

マレーシアという国 かつて2年ほど住んでいたので、自分の第2の故郷的な思い入れがある。帰国して、2年ぶりに訪問して改めて好きになった。 飯うまいし。ココナッツミルクをカレーに入れたら絶品! この愛着とか郷土愛みたいなものってどこから来るのだろ…

釜山の観光地

釜山は大阪!?からの続き 釜山って大阪なの?という疑問が解けないまま。例えば、日本の関西弁の混じったドラマや映画が韓国語に翻訳されるとき、関西弁は釜山弁で表現されることがあるとかないとか。釜山の人はどこでも釜山スタンダードを貫こうとする、と…

釜山は大阪!?

今度は釜山だ。 九州からは超近い。歴史も地理も深い関係がある。有田焼の生みの親である李参平は釜山港から連れてこられたとか、朝鮮出兵の拠点となった名護屋城(唐津)とか。 歴史認識とか日韓関係は別として、関係が深いのは事実。こうしたゆかりを訪ね…

時間なんて守らなくていい

時間を守るのは社会人として当たり前 この、一般的に正しいと言われている考え方に対して理屈として反論するのは難しいんだけど、色々と言いたいことがあるんだ。 窓口業務やシフトでの交代、時給で働くパートタイムの方々は別として、デスクワークや外回り…

上海は、台北やソウルと比べて魅力がないのか

仕事半分で上海に渡航した。 上海は、仕事柄時々行く機会がある。だが、仕事で行くとなかなか観光地を巡ったり、ゆっくりお買い物したりという時間が普通は取れない。 今回は夕方からの用事だ。飛行機は昼過ぎに到着。それなら観光地の一つや二つは行けそう…

一筆書きの美学

今飛行機の中。 最近は国際政治の本ばかり読んで、勉強会のホスト役も終えたので、次は何を読もうかと自宅の本棚を物色し、上海までのお伴を探していた。 うーん。最近、図書館で借りて読むことが多いから、あまり本棚は充実していない。司馬遼太郎にするか…

勉強会は参加せずに主催せよ

先日、国際問題(米中対立、日本外交、安全保障)に関する勉強会を主催した。 研究者を招いて講演会を行なったのだ。 講師は東京から、開催地は九州の田舎県。 交通費や謝金を捻出するためには、ワンコイン(500円)の参加費だと200人を集めなければならない…

メロス島の対話 その2

無駄な抵抗はやめて奴隷になれば、生き延びることができるし、我々はお前達を使って利益が得られる。つまりWINWINの関係だ、と詰め寄るアテナイ側を必死に説得しようと試みるメロス側のやり取り。 その1からの続き。 メロス われらは敵ではなく、中立を維持…

メロス島の対話

トゥキュディデスの「戦史」という本は、教科書にも出てくるあまりにも有名な歴史書。 当然、戦争や歴史、国際政治・安全保障の世界は、地方の一般ピープルにとってはあまりリアリズムが感じられない世界だったりもする。 だが、この戦史に描かれた「メロス…

平成から令和へ

時代が変わった。 ただし、形式的な意味での時代が変わっただけで、時間は引き続き連続的であるし、何かが外的な環境が劇的に変わったというものではない。 あくまで、天皇が退位されて上皇となり、皇太子が即位して新天皇となられた。 それに伴い、日本の元…

トラブルのない旅は、山頂まで車で行く登山のようなものなのか

数年の海外駐在中、用務で帰国した。 すぐに慣れることではあるが、周りがすべて日本語なのが新鮮で、レストラ ンでは隣の人の話が筒抜けに耳に入ってくるという感覚に、 最初違和感があった。 「その話、聞こえているよ」という感じ。 ところで、当時(2016…

桜の季節と会計年度

サクラは日本人に馴染みが深い。日本で観賞用として植えられているサクラの多くはソメイヨシノだ。海外では、cherry blossom と呼ばずにsakuraと呼ばれることもあるほど日本文化と桜はセットで語られる。 その桜は、だいたい3月末から4月の頭にかけて、パッ…

統一地方選挙での連呼行為

小さな頃から、選挙になると選挙カーが田舎の隅々まで走ってきて、候補者の名前を連呼して去っていく。本人ではなく、アルバイトや事務所の協力者たちが乗る車の中からだ。 うるさいと。 これ以外に浮かぶ言葉がない。 こんな滑稽な選挙戦を強いられる候補者…

相互理解不可能な相手との関わり方

●なぜそこで怒る? ●なぜそこにこだわる意味がある? ●話をすり替えて人格攻撃に転じてないか? ●それはただのあなたの思い込みなだけではないのか? 組織で仕事をしていると、こういう人達に出くわし、仕事が進まなくなることがある。 これは一般論としても…

国際感覚って何だ?

用事で上海に行った。 観光目的ではないので、今回はいわゆる観光地にはほとんど行けていないので、この街に対する見方はあくまで部分的で、不完全なものではある。 上海はめちゃくちゃ都会だけど、一本裏通りでは雑多な生活感の溢れる人々がローカルフード…

社説読み比べから民主主義を考える

毎日、各新聞社の社説を斜め読みしています。 世の中のトピックス的な所と、論点みたいなものがシンプルに入ってくるので、意見に賛成か反対かは別として、物事に対する自分の考えの軸を作る上で有益なんです。 もちろん、断片的な情報に過ぎないので、情報…

第2回米朝首脳会談を機に考える

これは約4年前、安保法制を巡って国が割れていた時の回想記事である。 私「先輩、抑止力とは何ですか?核を一発うてばもう終わりでしょう。ならば核兵器5発持つのも1000発持つのも同じでは?たくさん持つことに何の意味があるというのでしょうか。」 先輩「…